ふわ.ろぐ

ふわわあの近況?

受験失敗録 〜これから受験する後輩たちへ〜

大学に合格してだいぶ経ちました。ほとぼりが冷めたので? そろそろ記録という形で記録を書きます。 私の「受験」観を書き下したものになります。

推薦入試で合格を頂けたものの、(言いにくいことではあるが)一般入試ではほぼ間違いなく落ちていたであろう、もはや受験生としては失敗作ともいえる私が、 その反省点を共有して後輩などの参考になればと思って書いています。

簡単な自己紹介

杉山 衣吹 (HN: ふわわあ)

  • 麻布中学校・高等学校
    • パーソナルコンピュータ同好会に所属しつつ、6年間 PCとプログラミングに青春を注ぎ込む
    • いくつかの競プロのコンテストで入賞したほか、学園文化祭の入退場管理システム(後述?)の開発に携わる
    • 2022/03卒業
  • 2022/2に 東京大学 学校推薦入試(7期)合格

ひすとりー

とりあえず経歴を書きます。

有史以前

私(と親)は受験に関しての興味があんまりなく知見もあんまりないような人間でした。具体的には:

  • 進路について親からなにか言われたことはあんまりなかった 自分の意志でなんとなく決めてきた人生でした
  • 中学受験も新聞社主催のテストでスカラシップの入塾案内が来たのでそのまま流れで通塾、手が届く範囲だったので筑駒を目指す。(落ちて第2志望の麻布に入学しました)
    • このときも半分サボったりしてたので苦労したかというと微妙、受験というものをナメるきっかけに
  • 「主な大学」を知らない(たとえば塾でMARCHと言われて何のことかわからなかった 3月試験の滑り止めかと考えたけど違った)
    • 知ってるのは東大以外には競プロイベントで知ったところくらい
    • 進学校の環境にいるとTwitterとかでも大学生のうち東大生が(体感)過半数だったりするのもある
  • 大学受験というのがどういうもの(レベル感とか)なのかも知らず調べようともせず、高校範囲を超えないと知らなかった

なので学校の空気感とか(主に親どうしの)噂とかから「高2で部活を引退してから塾に入ってちゃんとやればどうにかなるらしい」というのを鵜呑みにして何もしていなかったりしました。

学校という存在を「勉強」をできる人間を育てる場としてしか見ていなくて中身そのものは定期試験が終われば不要とか思っていたので、学校の定期試験は無難に赤点を回避するくらいに苦手科目だけをやっていました。大学受験で高校範囲が問われるとか知っていたらこんなことはしなかっただろうに…(言い訳)

入塾 (2021/12)

対策を始めたのは部活を引退してしばらくしたあと、高2の12月ごろでした。 いくつかの塾を回って検討した結果、東進に入ることにしました。強い決め手があったわけではなくなんとなくで選びました…

いわゆる(?)対面の塾に入るのは始めるタイミングが遅い(と思っていた)ことからあんまり乗り気ではなくて、映像授業型のところが選ばれました。(と当時は考えていたけど広告力もあるかもしれない ネットで塾について調べるとそういうところがでかく出るので)

後にサボり癖が出て対面タイプのほうがよかったと知ることになります。

塾では入塾時学力テストみたいなやつで実力を見られて伸びしろがあると言われ志望校には(やはり?)東大をすすめられました。無理そうならあとで東工大に落とせばいいとのこと。 行けるなら東大とはなんとなく思っていた(他の存在をほとんど知らなかったのもあるけど)のでそういうことで受験生生活が始まりました。

また、文化祭の運営に関わりシステム開発をしていた1のですが、受験勉強が重いものになると予見していたためこのときチームメンバーに作業量が激減することを伝えました。

高3 1学期

塾に通い「受講」を続けていた私ですが、最初のスタートダッシュからだんだんと疲れが出はじめ毎日夜まで勉強をするのが嫌になってきていました。

また「ホームルーム」という模試の結果をもって今後の方針を示し気合を入れさせる会に参加させられ、そのたびに塾の宗教や自称進学校らしさを感じてしまい塾のいうことを疑って聞くようになってしまいました。これが結構悪影響を及ぼしてしまい、勉強そのものにも同じ心情を抱いてしまうことになりました。

夏休み

終業直前に東大推薦の案内会が学校でひらかれました。 知っている先輩が合格していたので意識はしていたのと、それなりの実績と自負があったことからはじめは軽い気持ちで話を聞きにいきました。
それまで成績(評定)の制限があると思って諦めていたので、その制限がないと聞いて出願を決めました。出しても損はないと思って…

いっぽう、一般入試に向けた勉強は初期は学校の図書館に行っていたのですが、閉館期間になると塾への行きたくなさがあったため、例年の長期休暇同様に昼夜逆転生活(約27時間周期)を続けていたことで自習室へ行くことはなく、そのうえ家では何も勉強をしないという最悪の過ごしかたをしていました。貴重な2ヶ月をどぶに捨てたことになります。

受講をすることも考えたものの塾生ポータルが深夜にメンテナンスに入るとかいうクソ仕様(他にもいろいろあります)のためやる気をなくし(言い訳)やめてしまいました。 いっぽうで趣味(受験期は息抜き)として毎週参加していたAtCoderコンテストへの参加をやめたのもこの頃です。勉強をなにもしない罪悪感からと思われる(が 覚えていない 全てに疲れてしまったというのもあるかも)

2学期

夏休みで完全に勉強へのモチベを消失してしまった私はそのまま遊ぶ…ことはさすがになく、放課後は教室で勉強をし帰りに塾に顔を出し、というように勉強を 一応は していました。しかしエンジンがいつまでもかかることはなく必要量をまかなうことはできていませんでした。

一方で推薦入試については(学校あたり出願人数が制限されているため、当然)学内選抜があり、これの結果がなかなか(3週くらい)来ず、また通った人がいるという噂を耳にしたので不合格者は放置されているという可能性とまだ結果が来てないだけという可能性に挟まれ精神がやられそうになっていました(担任のところで詰まっていただけらしい、許さん)。okをもらって気が楽になりそちらの書類の準備を始めました。
この一連のせいで一般への勉強へのモチベが破壊されまた塾をサボり気味になってしまいました。あーあ。

その反動か文化祭システム開発(先述)のほうに意識が向きました。直接コードを書く作業をすることはあまりできずとも設計とコードレビューをすることが増えていきました。結局文化祭はなんだかんだ開催されました(雑)。

2学期末が出願のための調査書の発行申込の期限とされていたのですが、一般入試へ気を回すことをしないでいたので併願を決めないまま申込期限を過ぎてしまいました。

冬休み〜3学期

(3学期は授業がないので、冬休みと本質的に違いはなく境目の体感もしていません)

2学期の期末試験のあとは学校図書館に通って勉強をしていたのですが、年末休業に入ると開かなくなってしまうので塾自習室に行かざるを得なくなりました。が、進捗状況の悪さもあり行きづらくなってしまい、駅までは行けてもそこから塾へ向かえないという鬱みたいな状態になってしまっていました。冬のホームは寒くてたいへんだった。勉強の代わりに寒さと戦っていました

この頃やっと共通テストに意識が向き、推薦に必要な8割得点さえ難しいという事実を知り(それまで模試結果をまともに見ていなかった)、足を引っ張っている古文と化学の集中特訓をはじめました。

年始になんと感染拡大防止のために塾が全受験生の登塾を禁止するというお達しを出し、自宅での勉強をすることになりました。おかげで正しく勉強時間を確保できました。 共通テスト対策はそれなりに気合が入っていたので誘惑に負けることもなく勉強を完遂することができました。

共通テスト

共通テストはレベルとしては結構下に見ていた(こら)のと楽観的な性格から緊張はまったくすることなく当日を迎えました。休憩時間はずっとTwitterを眺めていました。おかげで悪い影響もなく過去最高得点(模試から見て)をとることができました。

数学IAが難化してまわりが焦っていたのも難化しているから問題ではないと考えることができ大事には至らずに済みました。(だって初めて苦戦したんだもん、難化じゃないわけがない)

「緊張するのは努力してきた証拠」とかいう言葉に刺されるとは思っていなかった…

1月下旬〜2月

共通テストを終え勉強へのモチベが再び消失しました。受験後の生活へ気が向き集中できないまま遊びの片手間に勉強をどうにか続けていました。過去問演習に取り組みはしたものの起床時間の半分にも満たなかった。

2/15

推薦入試の合格発表日です。発表は17:00なので午前中は精神状態が崩壊していました。「緊張しているのは努力してきた証拠」

発表までは押し入れから3DSを引っ張りだしてきて遊んだり発表ページ監視スクリプトを書いたりして時間をつぶしていました。
以下は当日のツイートの一部です

ふりかえり&アドバイス

受験のことをしっかり知っておこう

試験範囲は高校教育課程 と知っておくだけでも向き合う姿勢が変わってくると思います。そして全体を俯瞰できるとだいぶ楽に勉強を進められると思う。

何も知らずに塾に行くよりもそれを知りながら独学と併用するほうがよっぽど効果が得られるはず。塾はサボらないようにする軛と考えるべきかもしれない。

一般論じゃなくて自分の性格にあった勉強法、塾選びをしよう

上で書いたとおり適当な塾選びをした私ですが、ちゃんと調べたほうがいいです。

軽くggるだけで各塾の長短を調べられるので、自分の性格を考慮して選んでください。

東進の特徴とおすすめする人、しない人

  • 自分のペースですすめられる
  • いろいろがシステム化されていて便利っちゃ便利
  • Webサイトは使いづらい
  • 教材の質はよい
    • 某英語教師も言っているように上の運営はよくない
おすすめする人
  • 自分で進捗管理ができる人
    • 一応チューター側から進捗管理をする仕組みはある(と言われる)が私のようなひねくれた生き方をしていると効かない
    • 教材はまあまあ良いので、それを活用できるならいいとおもう
  • コミュ力のある人
    • チューターなどとコミュニケーションをしないとたいへんなことになりがち
  • 使う教材を見極めて選べる人
    • よくわからないまま選ばれた教材を使うだけだとお金がもったいないことになりかねないです カタログとかをもらって自分で選ぼう、東進wikiとかtwitterの評判とか
おすすめしない人
  • 左に傾きやすい人 (𝑪𝒓𝒊𝒕𝒊𝒄𝒂𝒍 𝒕𝒉𝒊𝒏𝒌𝒊𝒏𝒈).
  • 弊校生など
    • 温室育ち(?)には自称進の雰囲気は苦手そう。まわりに結構東進生がいたので本当かわからないけど、実際文句を言っている人は多かった気がする。
  • 都心に近い人
    • 対面でも質が高い授業はいくらでも受けられる。動画型授業は地方のときに特に強みを発揮するんじゃないかな
おすすめする授業・コンテンツ(東進を わざわざ 選ぶ理由になりうる授業です、一応書いておく)
  • 数学の真髄
  • ハイレベル物理
  • 東大英語
  • 過去問演習

模試の使い方

塾に入っていると必ず模試を受けさせられます。これを義務のように淡々とこなすだけでは受ける意味はないので考えたうえで受けること。

必要ないと思ったらその旨を相談してもいいとも思います。共通テスト同日受験とかは過去問を潰すことになるから特に気をつけること!

勉強、復習の仕方をしらない(模試の使い方がわからない)

私のことですね。わかる人に聞いてください。と言っても私は塾の人たちとは信頼関係を築けていなかったので聞けないままいました。(鼻で笑われそうな感じがあった。)進学校なら学校の仲のよい先生に聞くのもあり(だったなぁ)。

年度前半あたりまで点数を気にしてなかった

正直共通テストをナメてた面はあって、なんでそんなに力を入れて何度も模試をするのかわかっていなかった。

理系科目で9割いってたから大丈夫とか思っていたけど減点制度のようなもので苦手科目に足を引っ張られて簡単に8割切りうる。(音ゲーも似てるなとか今思った。苦手地帯で簡単にSS切る。)

東大の合格者の点数分布とかを調べるとわかるように9割取れて当たり前と考えてもいい世界みたい。

模試の判定は成長見込み

下の図を見るとわかるとおり、判定基準は成長見込み(正確には相対評価)で出される。今考えるとまあ当たり前なんだけど…
「Aランク出たな、少しペース落としてもいいらしい」とかはダメで、安心の道具に使ってはいけません。(自戒・反省)

成長を感じられない

理系科目(+英語)は9割あたりでたまにうっかりミスするくらい、減らせはするけど点が大きく伸びるわけでもない。文系科目は何やっても伸びない気がしていた。 という状態で大きく成長を感じるわけでもなく、また睡眠状況で成績がすごくぶれる(私は寝不足でパフォーマンスが人一倍落ちる人種)ので伸びてることが実感しづらい。(「なんで今回成績冷えてるの?」「寝不足です」「それだけ?」「はい…」で毎回つらいねん)だからといって毎回前日に早寝するのはつらい。(模試を1日に詰め込むのをやめてほしいですね。東進さん、あなたのことですよ)

地理は塾に「今はまだなにもしなくていい」と言われて何もしなかったまま何も言われず本番を迎えました。暗記だから直前に詰め込めばいいという考えらしいけど暗記は苦手なんだよ!できる人にはわからないだろうけどね!

共通テスト模試 得点遷移

併願とか

併願については早めに考えておいたほうがいいです。学校でクラスメイトと雑談するなかで情報収集もするべき。

宗教に入信しよう(塾の使い方)

受験に必要なのはがむしゃらな努力(諸説あり)。

どの塾も「頑張って夏休みは1日13時間勉強しよう!」みたいなことを言ってくる(だろう)けど、それを疑うとかしたら負けです。実際量がものを言うのは確かなので。 塾との信頼関係を築かないと「逆転合格」は難しいのだろうと思います…

進学校の生徒の受験との向き合いかた

授業が受験を意識したものになっているおかげで(逆に)強く受験勉強を意識することなく時間が過ぎてゆきます。(自称進学校は知りません) 生徒の空気感もゆるいものになっていて、それでいて皆が東大を志望するので、受験が厳しい世界であることを意識する機会が少なくなりがちです。実際それくらいのレベルの地頭を持っている人の集団ではあるのですが、勉強はしないとさすがに受からないということを忘れてはいけない。模試などで自分の位置を確認することを忘れないようにしましょう。

あとは塾に行きながら平然とした顔をしている人(「ぜんぜん勉強してないわーw」の発展形)がちらほらいるので騙されないように! 油断したら負けなんです

まとめ

後半が薄くなってしまいましたが、前半を読んで反面教師にしてもらえればよいとおもいます。 ぜひ「正しい」受験生生活を送ってください。

推薦について

そのうち別記事を書く予定です 落ちついたら…